携帯小説版
えんのしたの声


☆ 番 外 編 ☆
練習場所


野球に熱中する誠。

亡き母との繋がりは野球だけと信じ、野球のことばかり考えている。

出版社で総務の仕事をしている父親の豊も、誠の野球は全面的に応援していた。



ある平日の夕方、豊は誠をキャッチボールに誘った。



学校の校庭に行くと誰もいない。

すると誠が言った。

「父さん、校庭には入れないよ。」



学校は防犯のため、入ってはいけないらしい。

「・・・・・。」



「じゃあ公園に行こう。」

そこには、キャッチボール、テニス禁止の文字。


「何、これ?」



「校庭でやるしかないよな。」

再び学校に戻り校庭でキャッチボールを始めると、すぐにパトロールのおじさんがやってきた。



「不法侵入ですよ!」

「・・・・・。」



「昔の子供はみんな暗くなるまで野球をやってたぞ。」

「それは昔の事でしょ。」



豊は現実を知らされた。

一生懸命に練習して上手くなりたいと思っても、その場所すらない。



豊は誠のためそして多くの子供たちのために、何かしてあげようと心に誓った。




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